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【BigTreeメンバーインタビュー】子育てサポートチームわいわい 吉村純子さん

さが妊娠・子育て応援プロジェクト、通称『BigTree』に参加するメンバーに活動に取り組む想いを語っていただきました

つながりや共感を大切に子育ての輪を広げていきたい

 

子育て中に関わった地域のサークルでは、私自身が人との「つながり」に助けられてきました。その恩返しのような気持ちもあって、子ども達が就園、就学して大きくなってからも、ずっとお手伝いをしていました。

  

子どもを見ているお母さんのまなざしは素敵です

記憶をたどってみると、子どもに関わる活動の原点は、親戚同士の集まりだったかもしれません。私が10歳の頃、1歳くらいの子と一緒に、お父さんたちが飲み終わったビールの空き缶を積んでは壊し、積んでは壊し、っていう遊びをしていたのを思い出します。その子がとてもかわいくて、またお母さんも愛らしい人で「ああ、親子ってかわいいな」と思った瞬間です。「子どもを見ているお母さんのまなざしは素敵だな」って今でも思います。

私の母も子どもに全身全霊注ぐ人で、「親の愛は無償の愛よ」ってよく言っていたのを覚えています。実際に親になってみて、真剣に子どもを信じて、一生懸命に育ててくれたことが分かって、「お母さんってすごいんだな」って痛感しています。

    

ありたい自分とできない自分のギャップに苦しんだことも

これまでの子育てを振り返ると、「こうしたい、こんな母でありたい」って思うのに、できない自分とのギャップに苦しんだ時期がありました。例えば、朝早く起きて支度をしても、子育てサークルのスタートになかなか間に合わないんです。朝ごはんとか授乳の頃でも何にでも時間がかかって。出かけようとする時、子どもがお茶をこぼすとか、服も上下とも汚れてた、とか。やっと公民館に着いたら会は始まっていて、一生懸命に連れてきたその子は寝ていたりとか。

   

本人が「大丈夫」と思えるように

子育てサークルのスタッフを担当するようになってからも、理想と現実に挟まれて「私、何やってるんだろう?」と悩む日々がありました。でも、大変なことも楽しいことも一緒に子育てしてきた仲間がいることで乗り越えられたし、そういう自分がいたからこそ、できない人の気持ちも分かるような気がします。

勤めていた幼稚園の子育てサロンを10年弱の間お手伝いさせてもらうなど、これまでの経験も踏まえて、今は地域の子育てサークルの中でサポートする側に回っています。親子で居心地よくリフレッシュしながら、気持ちがちょっとでも穏やかになれる場が作れたらいいなと思います。

一人で何かを抱えこんでいる親御さんにも安心できるようなつながりが作れたら。ただ、こちらが「大丈夫、心配ないよ」と言葉をかけても、本人がそう思えないのなら「大丈夫」ではないこともありますよね。そういう気持ちも大事にしながら、本人がこうありたいって思うことに向かって、自分で悩んだり考えたりする時間を確保してもらい、頑張る力を少し補ってあげられたらいいなと思います。

    

いろんな子育てにふれる機会を減らさないように

今の世の中は、身近に子育てする人たちを見ないまま親になる人も多いんじゃないかと感じます。例えば2歳の子がどういう動きをするとか、小・中学生時代にも年齢に応じた特性があるという感覚が薄く、そこが不安につながり、状況に応じての選択肢をあまり持てずにいる親御さんたちもいらっしゃるかもしれません。もっといろいろな子育てにふれる機会が増えればいいですね。そのためにも、これからも子育てサークルをはじめ、親子の居場所をできるだけなくさないよう、減らさないよう、働きかけていきたいです。

    

佐賀の子育てが楽しくなったらいいな…BigTreeに参加した想い

4人の子どものうち長男は成人、4番目も10歳になるので、仕事を含めこれから自分でやれること、やりたいことって何かな?と思い始めた時期にいただいた「Big Tree」プロジェクトのお話。自分たちだけでやれることってなかなか少ないけれど、ここでは、それぞれの草の根活動が集まってみんなで何か一つの取り組みができたらいいな、それで佐賀に暮らすみなさんの子育てが楽しくなったらいいな、と思っての参加です。

「点々とした自分たちの思いが、線になってつながって、やがて形になる」というイメージを持ちつつ、その一つひとつがちゃんとバランスよくいられることが大事なことだと思っています。

吉村さんが参加する「子育てサポートチームわいわい」は講座の際の託児などを行っている